Bango APIとは?法人番号とインボイスを1つのAPIで扱う方法

Bango API(読み方は「ばんごーエーピーアイ」)は、法人番号またはインボイス登録番号(T番号)を渡すと、企業情報とインボイスの登録状況を1つのJSONで返すAPIです。国税庁が別々に公表している2つのデータを統合し、表記の正規化、企業名の一括名寄せ、変更の監視までまとめて提供しています。

この記事では、Bango API の開発者である私が、できること・できないこと・料金・向いている人を正直にまとめます。

Bango APIでできること

できることは大きく5つです。

機能エンドポイント使いどころ
法人番号から企業情報を取得GET /v1/companies/{法人番号}取引先登録時の自動入力
T番号からインボイス情報を取得GET /v1/invoice/{登録番号}請求書の登録番号チェック
指定日時点の有効性を判定GET /v1/invoice/{登録番号}/valid?date=取引日時点で有効だったかの確認
企業名で検索GET /v1/companies/search?q=社名入力のオートコンプリート
企業名を一括で名寄せPOST /v1/batch/match取引先マスタの法人番号付与

このほか、監視対象に登録した法人やインボイスの変更(名称・所在地の変更、登録の取消・失効など)をイベントとして受け取れる変更監視があります。受け取り方は、APIで取りに行く方法(Pull)とWebhookの2通りです。

1回のリクエストで企業情報とインボイスがそろう

国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIは、別々のシステムです。応答形式も異なり、法人番号側はCSVかXML、インボイス側はCSV・XML・JSONから選びます。両方の情報がほしいときは、2回呼んで自分で突き合わせる必要があります。

Bango API では、法人番号で企業情報を取得すると、レスポンスの invoice にインボイスの登録状況(登録番号、登録日、取消日、失効日、有効かどうか)が入ります。

{
  "object": "company",
  "data": {
    "corporate_number": "1180301018771",
    "name": "トヨタ自動車株式会社",
    "address": { "full": "愛知県豊田市トヨタ町1番地" },
    "invoice": {
      "registration_number": "T1180301018771",
      "registration_date": "2023-10-01",
      "valid": true
    }
  }
}

(レスポンスは一部を省略しています)

表記ゆれのある企業名を法人番号にひも付けられる

「(株)サンプル」「サンプル株式会社」「サンプル」のような表記ゆれがある企業名のリストを、最大1,000件ずつまとめて法人番号に名寄せできます。結果は confident(自動処理してよい候補)、review(人の確認を勧める候補)、unmatched(特定できなかった) の3段階で返ります。

精度は名寄せのベンチマークで公開しています。合成データ2,000件での計測で、confidentになった割合(カバー率)が68.15%、confidentの正解率(確定精度)が100%でした。合成データでの結果なので、実際の取引先データで同じ数字が出ることを保証するものではありません。

Bango APIでできないこと

できないことも先に書いておきます。

  • 取引先の信用調査には使えません。 扱うのは国税庁が公表している法人番号とインボイスの情報だけで、財務情報や信用情報は持っていません。
  • 電話番号や代表者名は返しません。 国税庁の公表データに含まれないためです。
  • 個人事業主の氏名・住所は返しません。 個人事業主のT番号でも登録の有無や有効性は返しますが、氏名などの個人情報にあたる項目は null にしています。
  • 国税庁の公表より新しい情報は出せません。 データは国税庁の公表データを日次で取り込んでいるので、公表のタイミングに左右されます。

料金

料金は月額制で、超過課金はありません。上限に達すると、それ以上のリクエストを止めます。

プラン月額(税込)APIリクエストバッチ名寄せ
Free0円500回/月50件/月
Starter月額4,980円(税込)10,000回/月200件/月
Growth月額19,800円(税込)100,000回/月2,000件/月
Pro月額49,800円(税込)500,000回/月10,000件/月
Enterprise要問い合わせ上限なし上限なし

Freeはクレジットカードの登録なしで始められます。プランの選び方はBango APIの料金ガイドで詳しく解説しています。

国税庁のAPIを直接使う場合との違い

国税庁のWeb-APIは無料で、件数が少なく単発で使うだけなら十分です。違いが出るのは、システムに組み込んで使い続けるときです。

比べるところ国税庁Web-APIを直接使うBango API
料金無料月500回まで無料、以降は月額制
利用開始までアプリケーションIDの発行に2週間〜1か月程度登録してすぐAPIキーを発行
応答形式法人番号はCSV/XML、インボイスはCSV/XML/JSONJSONに統一
法人番号とインボイスの統合自分で2回呼んで突き合わせる1回で両方返る
企業名の名寄せ自分で実装する一括名寄せAPIあり
変更の検知差分取得APIを定期的に呼んで自分で比較する監視対象の変更をイベントで受け取れる

詳しい比較は国税庁APIとBango APIの違いにまとめています。

Bango APIが向いている人

次のどれかに当てはまる人には向いています。

  • 会計・請求書・経費精算のシステムで、取引先のT番号を自動でチェックしたい
  • 取引先マスタに法人番号を付けて、重複や表記ゆれを整理したい
  • 取引先の社名変更やインボイスの失効に、気づける仕組みがほしい
  • 国税庁APIの申請を待たずに、今日から開発を始めたい

逆に、月に数件をブラウザで調べるだけなら、国税庁の公表サイトで十分です。

よくある質問

国税庁のアプリケーションIDは必要ですか?

必要ありません。Bango API のアカウントとAPIキーだけで使えます。APIキーはリクエストの x-api-key ヘッダーに入れます。

データはどれくらい新しいですか?

国税庁の法人番号公表サイトと適格請求書発行事業者公表サイトのデータを、日次で差分同期しています。レスポンスの meta.source で、データの出典と更新日を確認できます。

国税庁が運営しているサービスですか?

いいえ。Bango API は国税庁とは独立した民間のサービスです。国税庁の公表データを加工して提供しており、内容を国税庁が保証するものではありません。

まとめ

Bango API は、法人番号とインボイス登録番号の情報を、1つのAPIで取得・名寄せ・監視できるサービスです。国税庁APIとの統合や、名寄せ・差分同期の実装を自分で抱えたくない開発者に向いています。

まずは無料で、自分のデータでどう返ってくるか試してみてください。始め方はBango APIの使い方で、APIキーの発行から最初のリクエストまで説明しています。

この記事を書いた人

Bango API の開発者です。国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIを使ったシステムを実装してきた経験をもとに書いています。

本サービスは、国税庁法人番号システムWeb-API機能および国税庁適格請求書発行事業者公表システムのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。取得した情報は編集・加工して提供しています。