Bango APIの一括名寄せの使い方|企業名リストを法人番号に変換

Bango API のバッチ名寄せを使うと、表記ゆれのある企業名のリストを、1回に最大1,000件まとめて法人番号にひも付けられます。 結果は信頼度つきで返るので、自動で処理してよいものと、人が確認すべきものを分けられます。

この記事では、CSVを投げて結果をCSVで受け取るまでの流れを説明します。APIキーの発行がまだの方は、先にBango APIの使い方を見てください。

バッチ名寄せの流れ

処理は非同期で、次の3ステップです。

  1. POST /v1/batch/match で企業名のリストを投入する(ジョブIDが返る)
  2. GET /v1/batch/{job_id} で処理が終わったか確認する
  3. GET /v1/batch/{job_id}/download で結果を受け取る

1ジョブの上限は1,000件です。それより多い場合は、複数のジョブに分けて投入します。月に名寄せできる件数はプランごとに決まっていて、Freeは50件、Starterは200件、Growthは2,000件、Proは10,000件です。

手順1:企業名を投入する

CSVで投入する

1行目はヘッダーで、name(または company_name)列が必須です。都道府県が分かっているなら prefecture_code(2桁)を入れると、同名の会社を絞り込みやすくなります。

name,prefecture_code
(株)サンプル商事,13
サンプル工業株式会社,27
サンプルテクノロジー,
curl -X POST -H "x-api-key: $BANGO_API_KEY" \
  -H "Idempotency-Key: import-2026-11-05" \
  -F "file=@companies.csv" \
  https://api.bango-api.jp/v1/batch/match

Idempotency-Key を付けておくと、通信エラーで再送しても同じジョブが二重にできません。

JSONで投入する

curl -X POST -H "x-api-key: $BANGO_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{"companies": ["サンプル商事", {"name": "テスト工業", "prefecture_code": "27"}]}' \
  https://api.bango-api.jp/v1/batch/match

手順2:処理の状況を確認する

curl -H "x-api-key: $BANGO_API_KEY" \
  https://api.bango-api.jp/v1/batch/{job_id}

data.status が completed になれば完了です。data.summary に、3段階それぞれの件数が入ります。

"summary": { "confident": 812, "review": 121, "unmatched": 67 }

手順3:結果を受け取る

curl -H "x-api-key: $BANGO_API_KEY" \
  "https://api.bango-api.jp/v1/batch/{job_id}/download?format=csv" \
  -o result.csv

format=json にすると、行ごとに候補企業のリストとスコアが入ったJSONで受け取れます。

項目中身
input_name投入した企業名
confidenceconfident / review / unmatched
matched_corporate_numberひも付いた法人番号
score一致の度合い(0〜1)
candidates候補企業(法人番号・名称・フリガナ・スコア)

3段階の結果の扱い方

結果の扱いは、次のように分けるのがおすすめです。

判定スコアの目安おすすめの扱い
confident0.85以上そのまま取引先マスタに法人番号を書き込む
review0.65以上0.85未満候補を人が見て選ぶ
unmatched0.65未満社名の誤りや、法人番号のない相手(個人事業主など)を疑う

人が見るのは review だけで済むので、全件を目で確認するより作業がずっと減ります。

精度について

名寄せの精度はベンチマークで、計測方法と一緒に公開しています。合成データ2,000件では、confidentになった割合(カバー率)が68.15%、confidentの正解率(確定精度)が100%でした。

これは合成データでの結果で、実際の取引先データで同じ数字になることを保証するものではありません。自社のデータで確かめるには、正解が分かっている50件ほどを用意して、Freeプランの範囲で流してみてください。

うまく名寄せできないときのコツ

  • 都道府県コードを付ける: 同じ名前の会社が複数あるとき、候補を絞れます
  • 部署名や支店名を取る: 「サンプル商事 大阪支店」より「サンプル商事」のほうが当たりやすくなります
  • 略称を正式名に近づける: 社内だけで通じる略称は名寄せできません
  • 個人事業主は対象外と考える: 法人番号は法人にしか付かないため、個人事業主はunmatchedになります

まとめ

Bango API のバッチ名寄せは、CSVを投げて、終わったら結果をCSVで受け取るだけで使えます。confidentは自動で、reviewは人が確認する、という分担にすれば、取引先マスタの法人番号付けを短時間で終えられます。

名寄せのやり方全体を知りたい方は名寄せツールの比較もあわせて読んでください。

この記事を書いた人

Bango API の開発者です。国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIを使ったシステムを実装してきた経験をもとに書いています。

本サービスは、国税庁法人番号システムWeb-API機能および国税庁適格請求書発行事業者公表システムのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。取得した情報は編集・加工して提供しています。