法人番号APIの比較|国税庁・gBizINFO・民間8サービス

法人番号を取得できるAPIは、国税庁の公式APIから無料の民間API、月額制の商用APIまでいくつもあります。結論から言うと、選ぶ基準は「何件を、どのくらいの頻度で、取得したあと何をするか」です。

  • 数件〜数百件を単発で取るだけ → 国税庁の法人番号Web-APIや無料のAPI
  • Excelで手軽に使いたい → ExcelAPI
  • 補助金や財務などの情報も一緒にほしい → gBizINFO
  • インボイスとの統合、名寄せ、変更の監視まで続けて運用したい → Bango API などの統合型API

この記事では、主なサービスを同じ物差しで比べます。なお、Bango API はこの記事を書いている私たちのサービスです。他社の情報は各社の公開ページを2026年10月8日に確認した内容で、確認できなかったことは「未確認」と書いています。台帳堂は、2026年10月に提供を終了しAPIを停止したと公式に告知されているため、比較から外しました(2026年11月5日確認)。「未確認」は機能がないという意味ではありません。

比較の前に:法人番号APIで見るべき5つのポイント

  1. 料金と無料枠: 1日あたりか1か月あたりか、上限を超えたら止まるのか従量課金か
  2. 使い始めるまでの手間: 申請が必要か、すぐキーが出るか
  3. インボイスとの統合: 法人番号とインボイス登録番号の情報を1回で取れるか
  4. 企業名からの名寄せ: 表記ゆれのある社名を法人番号にひも付けられるか、精度は公開されているか
  5. 変更の検知: 社名変更や閉鎖を、自分で差分を比較せずに知れるか

主なサービスの比較表

サービス料金(税込)無料枠インボイス名寄せ変更通知
国税庁 法人番号Web-API無料無料(利用規約の範囲)別システム(インボイスWeb-API)なし(名称検索はあり)差分取得APIを自分で呼ぶ
gBizINFO API未確認申請・トークンが必要未確認CSVの付与ツールは別(Web画面)未確認
ExcelAPIFREE〜UNLIMITED 110,000円/月無料機能は1日10,000回インボイス確認機能あり社名からの検索あり(精度は未確認)未確認
ケンオールStandard 5,500円/月、Premium 66,000円/月Freeプランあり(法人番号APIは対象外)Premium以上名称検索あり、バッチ検索は有料オプション(精度は未確認)日次レーダー(Premium以上)
法人くん無料登録不要検索APIあり未確認未確認
Shirabe従量課金(有料プランは新規申込を一時停止中)匿名で月5,000回未確認正規化・バッチ(最大100件)あり未確認
Bango APIStarter 月額4,980円(税込)〜月500回1回で統合して返す一括名寄せ(精度を公開)Webhook・Pull

料金や上限は変わることがあります。契約前に必ず各社の公式ページで確かめてください。

サービス別の特徴

国税庁 法人番号Web-API

国税庁が提供する公式のAPIです。法人番号を指定した取得、法人名での検索、期間を指定した差分(更新)情報の取得ができます。

  • 良いところ: 無料。データの元そのもの。
  • 気をつけるところ: アプリケーションIDが必要で、発行まで2週間から1か月程度かかると案内されています。応答はCSVかXMLで、1回に指定できる法人番号は最大10件です。インボイスの情報は別のシステム(インボイスWeb-API)から取る必要があります。

使い方は法人番号システムWeb-APIの使い方で詳しく解説しています。

gBizINFO API

経済産業省のgBizINFOのREST APIです。法人の基本情報に加えて、補助金、財務、表彰などの情報を扱えます。利用には申請とトークンが必要です。

  • 良いところ: 法人番号以外の公的な情報も一緒に取れる。
  • 気をつけるところ: 利用規約で大量・連続のアクセスを制限できる旨が定められています。社名から法人番号を付ける「法人番号付与ツール」はWeb画面のツールで、APIとは別です。

詳しくはgBizINFO APIの使い方を見てください。

ExcelAPI

Excelの関数から呼べるAPIとして知られていますが、HTTPのAPIとしても使えます。法人名や住所からの法人番号検索、国税庁にその場で問い合わせるインボイス確認があります。

  • 良いところ: 無料機能の呼び出し枠が1日10,000回と大きい。Excelからすぐ使える。
  • 気をつけるところ: 枠が「1日あたり」と「1か月あたり」で機能によって違います。有料機能の枠はSTANDARD(4,400円/月)で月4,000回です。

ケンオール

住所・郵便番号のAPIで知られるサービスで、法人番号APIとインボイスAPIもあります。名称や所在地での検索、バッチでの法人検索、日次の変更を知らせる「法人番号レーダー」があります。

  • 良いところ: 住所データなど周辺のデータも一緒に使える。SDKがある。
  • 気をつけるところ: 法人番号・インボイスAPIはPremium(66,000円/月)以上のプランで、バッチでの法人検索にはバッチAPIオプション(22,000円/月)が必要です。公開ドキュメントでは、法人情報とインボイスの状態は別のAPIで確認します。

法人くん

法人番号とインボイスの検索APIを、無料・登録不要で提供しています。

  • 良いところ: 無料で手軽に試せる。
  • 気をつけるところ: データの更新は不定期と案内されています。SLAなどの保証は確認できませんでした。

Shirabe

法人番号の照会、検索、番号の検証、正規化、最大100件のバッチを案内しているAPIです。匿名で月5,000回まで無料です。

  • 良いところ: 正規化やバッチなど、開発者向けの機能がそろっている。
  • 気をつけるところ: 有料プランは確認時点で新規申込を一時停止していました。

Bango API

法人番号とインボイス登録番号の情報を1つのJSONに統合して返すAPIです。私たちが運営しています。

  • 良いところ: 法人番号でもT番号でも、企業情報とインボイスの状態が1回で返る。企業名の一括名寄せがあり、精度をベンチマークで公開している。変更をWebhookとPullで受け取れる。
  • 気をつけるところ: 無料枠は月500回で、照会の枠だけで比べると他社より小さいことがあります。2026年8月に公開したばかりで、実績はこれからです。

詳しくはBango APIとはを見てください。

用途別のおすすめ

やりたいことおすすめ
数件を調べたい国税庁の法人番号公表サイト(APIは不要)
無料でAPIを試したい国税庁Web-API、法人くん、Shirabe
Excelで使いたいExcelAPI
補助金や財務の情報もほしいgBizINFO
住所データなども一緒に使いたいケンオール
照会の件数がとにかく多いExcelAPI、Bango API Pro
法人番号とインボイスを一緒に扱い、名寄せや変更監視までしたいBango API

選ぶときの注意点

  • 「無制限」や「無料」の条件を読む: 利用規約で短時間の大量アクセスを制限している場合があります。
  • 回数の単位をそろえる: 1日あたりの枠と1か月あたりの枠を、そのまま比べないでください。
  • 取得したあとの作業も見積もる: 社名の表記ゆれ、インボイスとの突き合わせ、社名変更の追跡を自分で作るなら、その工数も費用です。国税庁APIを自分で使う場合との比較は国税庁APIとBango APIの違いにまとめています。

まとめ

法人番号APIは、単発で取得するだけなら無料の選択肢で十分です。システムに組み込んで、インボイスとの統合、名寄せ、変更の追跡まで続けて運用するなら、統合型のAPIを選ぶと実装と保守の手間を減らせます。

Bango API はFreeプランで、月500回まで無料で試せます。自分の取引先データで、ほかのサービスと比べてみてください。

この記事を書いた人

Bango API の開発者です。国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIを使ったシステムを実装してきた経験をもとに書いています。

本サービスは、国税庁法人番号システムWeb-API機能および国税庁適格請求書発行事業者公表システムのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。取得した情報は編集・加工して提供しています。