取引先マスタの管理方法|重複を防ぎ最新に保つ運用のコツ

取引先マスタを正しく保つコツは、「登録のルールを決める」「重複を作らない」「変更を反映し続ける」の3つです。特に、法人番号を必須の項目にすると、重複の防止と変更の反映の両方がやりやすくなります。

この記事では、取引先マスタの管理の進め方を説明します。取引先マスタそのものの説明は取引先マスタとは、重複をまとめる方法は法人番号で名寄せする方法にまとめています。

取引先マスタに持たせたい項目

項目理由
取引先コード社内でデータをつなぐためのID
法人番号会社を一意に特定する。重複防止と変更の確認に使う
正式な会社名・フリガナ請求書や支払いに使う
所在地同じ名前の会社の見分けや郵送に使う
インボイスの登録番号仕入税額控除の確認に使う
取引の状態取引中・休止・終了
最終確認日情報をいつ確かめたか

ルール1:登録のルールを決める

担当者ごとに登録の仕方が違うと、表記ゆれや重複が生まれます。

  • 会社名は登記上の正式名で登録する(略称は別の項目に)
  • 法人の場合は法人番号を必須にする
  • 法人番号から国税庁の情報を引いて、会社名と所在地を自動で入れる
  • 登録の申請と承認を分ける(入力した人と確認する人を別にする)

ルール2:重複を作らない

新しく登録するときに、すでにある取引先かどうかを確かめます。

方法効果
法人番号の重複チェック同じ法人番号は登録できないようにする。最も確実
会社名の比較表記をそろえた名前で似たものを警告する
定期的な名寄せすでにある重複を見つけてまとめる

すでに重複がたまっている場合は、先に名寄せで整理します(名寄せの方法)。

ルール3:変更を反映し続ける

取引先の社名や所在地は変わります。会社が閉鎖することもあります。

  • 社名変更・移転: 請求書の宛名や郵送先が古いままになる
  • 閉鎖・合併: 存在しない会社に発注や支払いをしてしまう
  • インボイスの登録の取消し: 仕入税額控除の扱いが変わる

法人番号を持っていれば、国税庁の情報と照らし合わせて変更を見つけられます。手で定期的に確認する方法もありますが、件数が多いと大変です。変更を自動で知らせる仕組みを使うと、確認の手間がなくなります(Bango APIの変更監視の使い方)。

国税庁の情報は法人の届出などをもとに更新されるので、反映までに時間がかかることがあります。大事な取引の前には、相手に直接確かめることも大切です。

インボイスの登録番号も一緒に管理する

インボイス制度では、受け取った請求書の登録番号が有効かを確かめる必要があります。取引先マスタに登録番号を持たせ、定期的に有効かどうかを確認すると、請求書ごとに調べる手間が減ります。

確認のやり方は取引先のインボイス登録を自動でチェックする方法で解説しています。

担当者と確認の周期を決める

取引先マスタは、誰が持ち主か決まっていないと荒れていきます。

決めること例
持ち主経理部、購買部など、1つの部署に決める
登録の承認者持ち主の部署の担当者
確認の周期変更の確認は毎月、取引のない取引先の整理は年1回

まとめ

取引先マスタは、登録のルールを決めて重複を作らず、変更を反映し続けることで正しく保てます。法人番号を必須の項目にすると、重複の防止、変更の確認、インボイスの確認がまとめてやりやすくなります。名寄せの方法の比較は名寄せツールの比較を見てください。

この記事を書いた人

Bango API の開発者です。国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIを使ったシステムを実装してきた経験をもとに書いています。

本サービスは、国税庁法人番号システムWeb-API機能および国税庁適格請求書発行事業者公表システムのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。取得した情報は編集・加工して提供しています。