名寄せAPIとは?企業名を法人番号にひも付ける仕組みと選び方

名寄せAPIとは、企業名などのデータを送ると、同じ相手の候補や、法人番号のような共通のIDを返してくれるAPIのことです。自社のシステムに組み込めるので、取引先の登録や取り込みのたびに自動で名寄せできます。

この記事では、企業の名寄せに使うAPIを中心に、できることと選び方を説明します。Excelや専用サービスも含めた比較は名寄せツールの比較にまとめています。

名寄せAPIでできること

できること例
企業名から法人番号を探す「(株)サンプル」→ 候補の会社と法人番号
表記ゆれを吸収する全角・半角、(株)と株式会社、スペースの違い
確からしさを返す自動で処理してよいか、人が確認すべきかを分けられる
まとめて処理する数百〜数千件のリストを一度に名寄せする

Excelやツールとの違い

方法向いている使い方
Excel数百件を1回だけ整理する
名寄せ専用のサービス担当者が画面で作業し、結果をファイルで受け取る
名寄せAPI自社のシステムの中で、登録や取り込みのたびに自動で名寄せする

名寄せAPIが特に向いているのは、データが継続的に増える場合です。たとえば、問い合わせフォームから入った会社名や、取引先の申請データを、その場で法人番号にひも付けられます。

選ぶときに確かめたいポイント

  1. 何にひも付けるか: 法人番号のような公的なIDに寄せられるか、独自のIDか
  2. 確からしさが分かるか: スコアや判定の段階が返るか
  3. 精度が公開されているか: どんなデータで、どう計測したかが分かるか
  4. 一括処理の上限: 1回にいくつ送れるか、月にいくつ処理できるか
  5. データの新しさ: 元のデータがどのくらいの頻度で更新されるか
  6. 料金: 件数に応じてどう変わるか、上限を超えたらどうなるか
  7. 試せるか: 無料で自社のデータを流して確かめられるか

組み込み方の例

場面組み込み方
取引先の新規登録入力された会社名で候補を出し、担当者が選ぶ
CSVの一括取り込み取り込むときにまとめて名寄せし、確からしさの低いものだけ人が確認
CRMの定期整理夜間にまとめて名寄せし、重複の候補を一覧にする

たとえば Bango API の一括名寄せでは、企業名のCSVを投げると、法人番号と、confident・review・unmatched の3段階の判定が返ります(Bango APIの一括名寄せの使い方)。

精度の確かめ方

名寄せAPIの精度は、使うデータによって変わります。公開されている数字だけで判断せず、自社のデータで確かめましょう。

  1. 正解(正しい法人番号)が分かっている取引先を50〜100件用意する
  2. 名寄せAPIに流す
  3. 「自動で処理してよい」と判定されたものの正解率と、その割合を数える

自動で処理してよいものの正解率が高く、その割合が大きいほど、人の確認が減ります。

まとめ

名寄せAPIは、企業名を法人番号などの共通のIDにひも付ける作業を、自社のシステムの中で自動化するためのものです。選ぶときは、ひも付け先、確からしさの表示、精度の公開、一括処理の上限、料金を確かめ、自社のデータで試してから決めましょう。方法ごとの比較は名寄せツールの比較を見てください。

この記事を書いた人

Bango API の開発者です。国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIを使ったシステムを実装してきた経験をもとに書いています。

本サービスは、国税庁法人番号システムWeb-API機能および国税庁適格請求書発行事業者公表システムのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。取得した情報は編集・加工して提供しています。