Salesforceで取引先を名寄せする方法|重複管理と法人番号

Salesforceで取引先を名寄せするには、標準の重複管理(一致ルールと重複ルール)で重複の登録を防ぎ、すでにある重複はマージでまとめるのが基本です。さらに、取引先に法人番号の項目を追加すると、名前だけでは見分けられない重複も確実に扱えます。

この記事では、Salesforceでの取引先の名寄せの進め方を説明します。画面の名前や設定の場所はエディションや時期によって変わることがあるので、詳しくはSalesforceのヘルプもあわせて確認してください。名寄せに使えるツール全体の比較は名寄せツールの比較にまとめています。

Salesforceの重複管理のしくみ

Salesforceには、重複を見つけるための2つの設定があります。

設定していること
一致ルールどの項目をどう比べたら「同じ」とみなすかを決める
重複ルール一致ルールに当てはまったときに、警告するか、登録を止めるかを決める

取引先には標準の一致ルールが用意されていて、取引先名や住所などで似たものを見つけます。

手順1:重複ルールを有効にする

  1. 設定から「重複ルール」を開く
  2. 取引先の重複ルールを確認し、有効にする
  3. 重複が見つかったときの動き(警告して登録を許可するか、登録を止めるか)を決める

最初は「警告して許可」にして、どれくらい重複が見つかるかを見るのがおすすめです。いきなり止めると、本当に別の会社の登録まで止まってしまうことがあります。

手順2:すでにある重複をマージする

重複が見つかった取引先は、マージで1つにまとめられます。マージすると、関連する商談や活動などは残す側の取引先にまとまります。

  • どちらを残すか(代表)を決める
  • 項目ごとに、どちらの値を残すかを選ぶ
  • マージは元に戻しにくいので、迷うものはマージしない

件数が多いときは、レポートで重複の候補を書き出して、確認してからまとめます。

手順3:法人番号の項目を追加する

標準の一致ルールは名前や住所で比べるので、表記ゆれや旧社名、同じ名前の別会社には弱いところがあります。そこで、取引先に法人番号の項目を追加します。

設定おすすめ
データ型テキスト(13文字)
重複の扱い一意(同じ値を登録できない)
外部ID有効にすると、データの一括更新で照合のキーに使える

法人番号を一意の項目にすれば、同じ法人番号の取引先は登録できなくなります。一致ルールにも法人番号を加えると、重複の判定がより確実になります。

手順4:既存の取引先に法人番号を付ける

既存の取引先に法人番号を付けるには、取引先名と住所から法人番号を調べます。

  1. 取引先のIDと取引先名、住所を書き出す
  2. 会社名から法人番号を調べる(法人番号で名寄せする方法)
  3. 確からしいものだけを、データの一括更新で取り込む
  4. 確からしさの低いものは人が確認してから取り込む

2の作業は、件数が多いと名寄せのAPIやサービスを使う方が早く進みます。たとえば Bango API の一括名寄せでは、取引先名のCSVを投げると法人番号と確からしさが返るので、そのままSalesforceに取り込むファイルを作れます(Bango APIの一括名寄せの使い方)。

一括で更新するときの注意点

  • 取り込む前に必ず書き出しておく: 間違えたときに戻せるように
  • 少ない件数で試す: いきなり全件を更新しない
  • 自動化との兼ね合いを確認する: 取引先の更新をきっかけに動くフローなどが一斉に動くことがある

まとめ

Salesforceでは、重複ルールで新しい重複を防ぎ、マージで既存の重複をまとめます。取引先に法人番号の一意の項目を追加すると、名前だけでは見分けられない重複も確実に防げます。既存の取引先への法人番号付けは件数が多くなりがちなので、方法の比較は名寄せツールの比較を見てください。

この記事を書いた人

Bango API の開発者です。国税庁の法人番号Web-APIとインボイスWeb-APIを使ったシステムを実装してきた経験をもとに書いています。

本サービスは、国税庁法人番号システムWeb-API機能および国税庁適格請求書発行事業者公表システムのWeb-API機能を利用して取得した情報をもとに作成していますが、サービスの内容は国税庁によって保証されたものではありません。取得した情報は編集・加工して提供しています。